愛和病院は女性の日常生活に常に寄り添う病院を目指しています。
思春期や若い世代から、世代を超えて、一生を通じて体の様々な変化に幅広く相談できるパートナーとして、女性の悩みにきめ細やかに対応いたします。
子宮がん検診
子宮がん検診
子宮頸がんは若年女性でも起こりうるがんです。長くても2年に1回の検診をおすすめしています。検診自体は数分の検査処置で終わります。異常が出た場合の詳しい説明やその後のフォローも行います。お住まいの自治体のクーポンを使えることがあります。
子宮体がん検査
子宮体がんは、症状としては出血があります。細いブラシで子宮の内膜をこする検査をします(人により軽い痛みを伴うことがあります)。閉経後の出血がある方、不正出血などをくり返す等の症状があり、必要があれば検査をおすすめします。
HPVワクチン
HPVワクチンとは、子宮頸がんを引き起こす「ヒトパピローマウイルス」の感染予防を目的とするワクチンです。
ワクチンには3種類(サーバリックス・ガーダシル・シルガード9)があり、その種類や接種時の年齢により2回もしくは3回の接種が必要です。
また以下の対象者は公費(自己負担なし)での接種が可能です。
【定期予防接種】小学校6年~高校1年相当の女性
【キャッチアップ接種】平成9年度生まれ~平成19年度生まれで過去にHPVワクチンを合計3回接種していない女性
㊟接種期間は令和7年(2025)3月まで その後の接種費用は自己負担となります。
※詳しくは当院までお問合せください。
月経トラブル
月経には月経痛・下腹部痛・月経不順・不正出血など様々なトラブルが見られ、生活に大きく影響を及ぼすこともあります。今は、痛みや辛い症状を我慢する時代ではなくなりました。患者さん個々の悩みに合わせた治療を行いますので、遠慮なくご相談ください。
月経困難症
月経とは生理のことです。月経期間中に下腹痛・腰痛・吐き気・頭痛・イライラなど、日常生活に困難を伴う症状があります。類縁疾患として、月経前症候群(PMS)というのもあり、前述と同様の症状があります。いずれも適切な治療により改善や軽減が期待できます。
子宮内膜症
本来は子宮の内側で月経のもととなる組織が、違う場所で増殖する疾患です。元々、月経痛のひどい方は将来的に内膜症が出現する可能性が高いといわれており、年齢とともに進行性に症状が強くなり、不妊症につながることもあります。治療により病状の進行の予防や症状の改善を認めることがあります。
子宮筋腫
子宮に筋肉のこぶができる疾患です。できる場所によって様々な症状が出現します。筋腫の増大には女性ホルモンが関係していると言われています。ときに大出血をともなうこともあります(筋腫分娩)。超音波検査で診断することができます。治療法として内服や手術があります。
不正出血
出血の原因として、月経不順、妊娠中の流早産、ポリープ、ホルモン剤などの薬剤の副作用、サプリメント、外傷、腟炎、がん、などがあります。診察を行い、必要に応じた検査をするとともに当日可能な処置を行います。
低用量ピル(OC)
避妊を目的としたピルです。飲み始めて1か月後から効果があります。避妊が主目的ですが、月経が軽くなったり、周期が整う、肌の調子が変わるという副次的な効果もあります。血を固める副作用や血液検査に影響することがあります。処方の際は、上記説明と自費での血液検査・がん検診・超音波検査(年1回程度)が必要となります。
性行為感染症
性交によって感染する疾患です。症状としてはおりもののにおいや量の増加、下腹部痛・排尿時痛などがあります。皮膚や他の内臓に関わる種類のものもあります(例:梅毒による皮疹)。症状がないまま不妊症につながることもあります(クラミジア)。パートナーの症状が参考になることもあります。
避妊について
避妊リング
ミレーナという子宮内器具を、子宮内に装着し受精卵の着床を防ぎます。一度装着したら5年間有効です。装着後のトラブルとして出血や下腹痛、まれに異所性妊娠があります。外来でミレーナ装着の処置することができますが、装着の時期に制限があることと、器具が注文制ですので再診が必要です。
アフター(緊急避妊)ピル
性交後72時間以内に内服することで、受精卵の着床を防ぎます。内服するタイミングは早いほど効果があります。当院では副作用を説明し、薬を渡すと同時にその場で内服していただきます。その後の避妊法の相談も受け付けております。
更年期障害
更年期には明確な年齢の定義はありません。症状としては頭痛、不眠、倦怠感、ほてり(ホットフラッシュ)、抑うつ、イライラ、めまい、動悸など多種にわたります。原因としては卵巣機能の低下がメインと考えられています。初診では詳しい問診と、症状に応じたHRT(ホルモン補充療法)や漢方薬での治療を提案します。必要があれば女性ホルモンや甲状腺機能の血液検査を行います。
子宮脱(骨盤臓器脱)
子宮・膀胱・直腸が下垂し何かが触れる、違和感がある状態です。症状として直接腟部を触れたり(玉のようなものを触れます)、股になにか挟まった感じがしたり、おしっこが近い・出にくいなどの排尿障害が出ることもあります。根治(完全に治す)療法としては手術しかありません。
保存的治療(対症療法)としてペッサリーを腟内に挿入・固定することができます。
レディースドック
【プレコンセプションチェック・ブライダルチェック】
プレコンセプションとは、「妊娠前からの健康へのケア」という意味があります。
超音波検査にて子宮や卵巣の状態を見たり、子宮がん検診、感染症検査をしたりすることで、妊娠出産に影響のある異常が無いか調べます。異常があれば、必要に応じて妊娠前に適切な治療を行うことができます。
また、風疹や麻疹の抗体価検査では、抗体価が低い場合はワクチン接種を行い、妊娠中の感染を予防することができます。
結婚を控えている方だけでなく、将来の妊娠を考えている方へ、未来に向けた健康チェックをお勧めします。
【更年期チェック】
女性は、女性ホルモンの影響によって、一生を通して大きく変化します。 女性ホルモンのバランスをみることによって、更年期による体の変化を調べます。