微生物からノーベル賞
10月5日、ノーベル医学生理学賞に、北里大学特別栄誉教授の
大村智さん(80)が選ばれました。
大村さんは自然界に存在する微生物を研究し、
それから多くの「薬」を作り出してきました。
寄生虫による疾患や、家畜の伝染病の特効薬が開発され、
何億もの人や動物を救ったことが評価されました。
80年代にくらべ、「犬や猫」の寿命が倍以上伸びているのも
大村さんの功績だといわれています。。
NHKの取材に対して、興味深いことを言われています。
「日本人はもともと微生物を上手に扱う技術をもっている」
「味噌、しょうゆ、納豆など微生物を使って発酵食品を作る文化がある」
われわれ日本人が何気なく食べている食品には、
微生物のおかげで出来ているものが多くあります。
かつお節やヨーグルト、チーズ、酒、ワイン・・・なども、、
昔の人々が考え出した発酵食品は、私たちの体を作る大切な要素なのですね。
では、微生物に感謝して!?、今日もおいしく、いただきましょう!
大村さんは、昼は大学院で研究、夜は夜間学校の教師として働き、
勉強の鬼!?だったそうですが、ノーベル賞の受賞には、
「私は微生物の力を借りているだけで、
私自身が難しい事をしたわけでも偉いわけでもなく、微生物から勉強していました。
私は微生物がやってくれた事を整理しただけです」
とおっしゃっています。
この謙虚さが、、、すごいですね。。
開発した薬は、アフリカでは「奇跡の薬」といわれ、
沖縄の風土病治療に役立ったことから「沖縄の恩人」とも称されています。
ノーベル賞とは「人類のために最大の貢献をした人に与える」賞なのですが、、
賞に値する、すばらしい人物なのがわかります。。
最後にNHKの取材から、、
(受賞が決まったことを誰に最初に伝えた?)
「いちばん最初は心の中で16年前に亡くなった家内に伝えました」
「家内は私が研究者として、いちばん大変なときに支えてくれた。
受賞を何より喜んでくれると思います」
・・授賞式は12月10日、スウェーデン・ストックホルム